春山を登るときの装備 |
- 春山装備といっても特別なものは必要なく夏山の延長だと考えてもいいと思います。 しかし寒さに対するウエア対策、雪に対するピッケル、アイゼンの用具が必要となります。 なんだ、冬山装備みたいに特別なものが要るじゃないかといわれそうですが^^; それは標高の高い山に行くときだけで里山(500m~700m)で、必要なものはカンジキ(ワカン)あるいはスノーシューになります。 賢い選択としてバランスをとるのにはストック2本要りますよね。 ころんだときに手袋していないと冷たいしひょっとして指を怪我するかもしれませんし・・。 パーティに一つあればいいものも書いてみます。 では肌着からお話いたします・・始まり始まりー!
- ◆パンツやシャツ
- 汗っかきの人は薄でのものを、寒がりやの人は厚手のものを、暑がりやで寒がりやの人はその都度素早く着替えてください(笑)。もちろん速乾性に優れた化繊のもの、特に寒がりやの人は保温力バッチリのウールを選択。
- ◆靴下
- 保温性に優れ、臭くならないウールが一番いい。スマートウールは使い込んでもヘタリが少ないですよ。もちろん防臭抗菌処理してあるウール混紡もお勧めです。
- ◆帽子
- 風が吹き耳が冷たくなったときのことを考え耳まで隠れるものを選択。フリースは風を通しますがそれが温度調節をしてくれます。
- ◆ネックループ(ネックウオーマー)
- マフラーでもかまいませんが円筒形で首はもちろん鼻まで覆ってくれるものもあります。目出し帽もありますがこの季節には暑いと思います。
- ◆手袋
- ゴアテックスがベター、手のひらに滑り止めがついているのを選択。予備としてフリースorウールを用意すること。
- ◆防寒具(上下)
- この時期は雨具(ゴアテックス)で充分ですちゃ。
- ◆パンツ
- 化繊、ウール(薄手)でストレッチにしてくたはれ。ジャージも悪くはないけど汗をかいたとき乾きが悪いですよ。
- ◆上着
- 長袖でウールが好ましいが混紡、化繊でもいいものが出ています。ジャージは上記と同じ。
- ◆靴
- 皮の登山靴or防寒靴(長靴でもかまいませんができるなら内側にボアのついたもの)。ナイロン、合皮は雪が溶けると染みてきます。
- ゴアであれば中まで濡れませんが冷たく感じます・・トイレが近くなります^^;。
- ◆スパッツ
- 登山靴の人は必須アイテム、ゴアでなくても一向にかまいませんよ。
- ◆ザック
- 歩き出すと暑くなります、雨具やセーターが不要になったときにしまえるくらいの大きさが必要ですね。
- ◆スタッフバッグ
- 大、中、小とありカラーも色々ありますのでご自由に。
- ◆ビニール袋
- チャック付(ジップロック式)がベター、これも大きさがいろいろあり用途に応じて選択。
- 行動食を小分けにしたり、りんご、パイナップルのカットを入れたり、大きいものはザックに入れて防水袋の代わりにもなりますよね。
- ◆保護めがね
- まあ、簡単にいうとサングラスもしくはゴーグルやちゃ。
- ◆水筒(テルモス)
- カスケードデザインのペチャンコ水筒からポリカーボネイト、ラーケン、量は350ml~1000mlが普通ですね。
- 同じものを1リットル持ってくるよりも紅茶、コーヒーを500mlづつ持ってきたほうが変化があって飽きませんです。
- 忘れちゃならない保温水筒!!寒いときには熱いものがほしいよね。
- ◆ヘッドライト
- 日帰りでは要らないよ・・という方が多いと思います。アクシデントが起きてからは遅いのです。
- 必ずザックに入れておきましょう。予備の電池も確認です。
- ◆ナイフ
- シンプルなもの、ワインを飲む方はコルク抜き付きを選択。あれもこれも(スプーン、フォークなど)くっ付いているのは重いし、落として見つからなければ、全部無くす事になるから、どうやってご飯食べますか。
- ◆トイレットペーパー(キジ紙)
- 一重のトイレットペーパーの芯を抜き潰して持ってきます。濡らすと使い物になりませんからビニール袋に入れておくこと。ウエットティッシュもセットでね。
- ◆地図、コンパス
- 地図(地形図)、観光案内の地図は遭難の元、きちんとしたものを買うことです。主に1/25000,1/50000を使います。コンパスもキーホルダー的なものでないものを選択。
- ◆時計、高度計
- 以前はカシオが人気でしたが今はスントがお勧め・・ただし使い方をマスターすることです。
- ◆GPS
- これは私が最も欲しいギアのひとつです・・これも使い方をマスターしないとね。価格は5万円から9万円まであります。
- ◆ガイドブック
- なるべく新しいものを買うことです。必要なところだけをコピーして持っていってください。最近は地図も載っています。
- ◆ツエルト
- 三つ星では5~6人に一つあればいいでしょう。細引き20mもセットで。
- ◆ストック
- 1本の人をみますが2本使ってください・・使い慣れるまで狭い道、急な斜面では使わないことです。
- 自分も危ないですが他人を巻き込むと話が厄介になりますから。
- 登りは体を押し上げるように、下りでは前に突いて膝の負担を軽くします。
- しっかり締めておかないと・・・・・・・・・転びます。ツエルトのポールに使い(え)ます。
- ◆スコップ(プラスチックより金属がお勧め)
- 5~6人パーティに一本あればいいでしょう。
- ◆マット
- 休憩時お尻に引く座布団です。皮がポピュラーですが高い、ザックの上に腰掛けましょう。
- 私は平気よ・・とおっしゃるお尻の皮の厚い方にはなにもいいません^^;。
- ◆ガスコンロ(ガスバーナー)、ボンベ
- う~~さぶさぶ、寒いとき暑いものを食べたいときこれがあるのとないのとでは天国と地獄の差があります!!。
- コンロは火力によって値段が違います、だいたい8000円のものが多いです。
- ボンベのサイズは110・250・500、価格は350円~700円、低山用から厳冬期用までありますから季節に応じて選択。
- ◆ガスマット、ベニヤ板
- ガスマットは市販されています(大、小)。ガスを雪の上で使う場合ボンベが安定し冷えるのを防いでくれます。テーブルも焦がさないし優れものです。
- ベニヤは自分で作れます。大きさは15*20あるいは20*20がいいでしょう。角は丸くしておくこと。
- ◆コッフェル、マグカップ、フォーク、スプーン、箸
- チタンが軽くて丈夫ですが、熱伝導率が悪くやや高価ですね。アルマイトで充分ですよ。これから買われるのなら高さよりも底が大きいのを選んでください。コンロに乗せても安定しますしパッキングし易いです。
- ラーメンを壊さずに煮れます、粉々のラーメン食べても美味しくないもんね。
- マグカップも同じ、シェラカップもありますが使いかってのいいのはマグカップ。
- 残りの3品はチタン、アルミ、ステンレスありますからお好みで選択してください。
- ◆ファーストエイドキット
- 持病のある方はその薬を忘れちゃダメだよ。傷バンなど、めったに使わないけど必要です。
- ◆その他
- ローソク、ライター、テープ、携帯電話、無線機、タオル、着替え(肌着)、予備の靴下と手袋、修理用具(針金、糸と針など)、非常食(水なしでも食べれるものがグッド)、笛、鏡、発煙筒・・・・・etc。
※追記:一応ここまで書きましたが補足説明が不充分かもしれません。
文書で説明するのには限り、限界ともいいますが・・・ありましたね。
百聞は一見に・・といいますからその都度現地で実物を見てもらい説明したいと考えておりますです。
by 主夫(シェフ)加藤・・トシさん |
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